本日もお読みくださり
まことにありがとうございます。
いきなりですが、
私は被虐待者です。
精神科の医師にカウンセリングを受けることに
なった経緯をつづってみますね。
私には、虐待された記憶というのが
ほとんど残っていませんでした。
ですが、小学校までの私の中には
自分の中に<穢れ>を感じたり
<どうしてこんなことをしてしまうのか?>
という、行動があったのも事実です。
その行動については、後々まで非常な罪悪感を
もちつづけていました。墓場まで持っていかなくては
ならない思い出だと信じていて、誰にも話せなくて
ずっと苦しんでいました。恥ずかしいことを
しでかして。。。という感覚でした。
ここから時間が経過し
娘が結婚後、2人目の子を出産して程なく
家財道具と共に実家に帰ってきました。
離婚前提の別居でした。
その時には
「私の育て方が悪かった」
という意識で強烈に自分を裁きました。
こころここに在らずという感じで
いてもたってもいられなくなりました。
またその当時、2歳5か月と生後五か月の孫
との同居が突然に始まり、
2歳5か月の孫の保育園の送迎を
私が担いました。
全然言う事を聴かない2歳の孫の世話は
それまで3人の子を育て上げた私にとっても
それまでの経験が通用しない程の
非常に大変なものでした。
時々、自らの感情が制御出来ずに、
たたいてしまうことがありました。
そのことに、また物凄い罪悪感と
嫌悪感を自分自身に抱き茫然自失と
なったのでした。
「私、どうした?何が起こってる?
もしかして更年期障害?」
それまでは病児保育のアルバイトをして
何時間も泣き続けるお子さまを
ずっと抱っこして、なだめてたり
すかしたりしながら
そのお子さまが安心して身体を委ね
抱っこさせてくれるまでにお世話したり
そういうことが、普通に職場では
出来ていたのに、
そして、幼い子の心理についても
学んでいたので
孫に対して、優しい接し方が
充分に出来ない自分を<なさけない>
と感じていました。
また、自分の子に対しては
そんな鬼のような感情が何度も
出てくるわけでは無かったので
孫の世話をしている時の私は
自分自身が崩壊へと向かいそうで
とにかく不安でした。
そんな経過があって
以前から、友人に聴いていた
精神科の医師のことを思い出しました。
その時は、その医師、高橋和巳氏が講師をする
カウンセラーの為のカウンセリングセミナーが
あると、知り、参加を申し込みました。
セミナーに参加し、友人と一緒のランチ時に
いろいろ相談していたところ
やはり、高橋医師から個別のカウンセリングを
受けたい欲求が高まりました。
高橋医師の<風の木クリニック>では
新規の患者さんの受付を停止しています。
その当時も新規の患者さんの受付を停止
されていましたが
とりあえず、電話して受け付けだけ
済ませてじっくりと待てばいいと考えました。
現在も新規の患者さんの予約は
2年程度先までいっぱいです。
とりあえす、風の木クリニックに電話して
受付の方とおはなししました。
普段香川県に住んでいる私が、
高橋医師のカウンセリングセミナーに参加する為に
東京へ行く日程に合わせて月曜日に
診療をうけることが出来れば嬉しい
という旨を、受付の方に申しました。
すると、受付の方が、
カウンセラーの方については、
患者さんとは別に<スーパービジョン>という枠が
設けてあるので、そちらで受付をします。
と、おっしゃってくださいました。
程なく、受付の方からご連絡を頂いたのですが、
香川~東京へと向かう段取りが直ぐにつかずに
また、香川での予定等もあったりして
結局高橋医師のカウンセリングを受けたのは
4か月後からでした。
先ず話したのは
次女のこと
次女の婚家のこと
孫のことでした。
孫のことは、普段の様子や
保育士さんからの言葉を
伝えました。
すると、<多動傾向>がある、
と話され、
私の子の育児体験よりもずっと大変な
孫育てであるということが容易に想像できます。
と、
「それは大変でしたね。」
と、高橋医師がおっしゃいました。
すると、私の目から大粒の涙がポロポロと
流れ落ちました。
ああ。。。
この人は、<私のことを分ってくれた>
という安堵感。
私を受け入れてくれた。
私を認めてくれた。
私を肯定してくれた。
わかりやすく、言葉にすると、
上記のようになります。
その診察室で、
私はもう、理由もなくただただ
涙を流して胸がいっぱいになっていました。
<正しく理解されて、初めて心は動く>
高橋医師が講師を務めるカウンセリングセミナーの
テキストの表紙に掲げられている言葉です。
書籍もたくさん出版されています。
たくさんの専門家の皆様が
カウンセリングセミナーに集われ学ばれています。
私は、幸いにも、初期の段階で
実際に高橋医師のカウンセリングを受けれて
恵まれていました。
<正しく理解されて、初めて心は動く>
いつも、カウンセリングの際、
お客様に向き合う時に、この言葉を携えています。
いりくらじゅりあでした。
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