今朝は畑に野菜を採りに行きました。
道すがら、犬の散歩をしている人がいて
連れているワンちゃんがプードルで
とっても可愛いのでお話が弾みました。
全く初めてお目にかかる方でしたが
ワンちゃんがいるだけで会話って弾みますね。
さて。。。
舅が野菜を植えてくれてる畑で野菜を採ってると。。
「いってらっしゃ~い。」
と、言う大きな声が聴こえてきました。
何度も何度も
「いってらっしゃ~い。」
と言っています。
奥様のようで、旦那様がライトバンに乗って
家から出ていく様子が遠目でもわかりました。
その様子を眺めていて思いだしたことがありました。
私の母の年代のお友達が私に語ってくれたお話です。
「じゅりあさん、朝、旦那さんを見送ってあげてね。」
「行ってらっしゃいって、言ってあげてね。」
と、私におっしゃいます。
「どうされたんですか?」と、うかがうと。。。
そのお友達が語り始めました。
「朝ね、いつもの通りに
『行ってらっしゃい』
と言って送りだしたのよ。
でもね、主人は帰ってこなかったの。」
そうお話されたんです。
「どうして?」と、私がうかがうと。。。
「交通事故に遭ってね。そのまま亡くなったの。
だからね、朝、旦那さんを送りだすときはね
ちゃんと 『行ってらっしゃい。気を付けてね。』 って
言ってあげてね。最後の挨拶になるかもしれないからね。」
って、お話くださったのでした。
私はそのことを思い出していました。
旦那さんを送りだす奥様のおっしゃる言葉
『行ってらっしゃい』 は
「無事に帰ってきてね」という奥様の溢れる想いが
込められているのだと感じました。
おかえり と ただいま を
言うまでのあいだ
行ってらっしゃい という言葉を投げかけられた人は
ずっとずっと 「いってらっしゃい」という言葉に
守られているのだと思います。
想いは言葉に乗って
意乗りになるのです。
祈りですね。
いってらっしゃい と おかえり と ただいま
この言葉たちにあらためて 素朴な優しさを
そして 祈り を 今朝 感じました。
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